医師が転職する際の手段5つを徹底比較

転科・転職考察

更新日:2019.07.19

医師が転職する際の手段5つを徹底比較

医師の転職手段① 『知人の紹介』

医師の転職先を探す方法として、従来多くの医師が活用していたのが『知人の紹介』です。
学生時代の友人や医局の同僚、上司、知り合いの知り合いなど、この転職方法のパターンはいくつか考えられます。以前と比べて割合は減ってはいるものの、現在でも紹介で転職を試みる医師は一定数存在しています。

 

まずは、知人の紹介で転職する際のメリットとデメリットについて見ていきましょう。

知人の紹介で転職するメリット

知人の紹介による転職は、入職前に医療機関の内情を比較的詳しく把握できるというメリットが考えられます。
ヘッドハンティングに近い形であれば、なおさら環境や症例、雰囲気等を確認しやすいでしょう。

 

ポジションが確約されていたり、あるいはやりたい業務に専念できる環境へと転職できるケースも多くなっています。
こうした点から、転職先とのミスマッチを最小限に抑えることができるはずです。

 

また、すでに相手方に話が通っていることが多く、例えば応募書類審査や一次審査などを免除される可能性も高くなります。
採用担当者を飛び越え、一定以上の権限を持った人物とコンタクトを取ることもしやすいでしょう。
さらには、求人情報の収集や選定、応募作業や職務経歴書の作成などの手間を省くことができます。

 

時間と労力の消費を抑えつつ入職へと向かうことができる点は、大きなメリットだと言えるでしょう。

 

知人の紹介で転職するデメリット

紹介により面談等を行う手前、もし条件等が折り合わない場合でも断りにくいという弊害が生まれます。
契約内容等が曖昧なまま勤務がスタートするケースもあり、こうした場合では医師側が不利益を被ることが多くなるでしょう。

 

仮に入職後、医師が自身の求めていた環境や待遇と異なると感じたとしても、紹介を受けた知人への配慮により辞めにくい状況にも陥りかねません。


入職した先の医療機関側の期待に応えられなかった場合は知人に迷惑をかけることとなり、転職後に何かとストレスを抱えるケースが多いのも、知人の紹介による転職のデメリットです。

 

医師の転職手段② 『病院の公募に直接応募』

医療機関サイドが公式サイトなどで独自に医師を募っているケースがあります。
それに直接応募し転職先を決定する方法も考えられるでしょう。

 

それではこの方法で転職した場合、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

 

直接応募して転職するメリット

転職サイトやエージェントに求人情報を提供していない医療機関へ応募できる点が、直接応募のメリットです。
求人情報をチェックするには、その医療機関について直接的に調べる必要があるため、必然的に競争しなければならない相手の数を減らすことにも繋がります。

 

直接応募は施設側に意欲を伝える効果も期待できます。
わざわざ探し出して応募してきたと捉えてもらえれば、転職できればどの施設でもいいわけではなく「この病院(クリニック)で働きたい」という強い意志を示せるでしょう。

 

また、自ら探し出した医療機関ということで、転職活動自体の意識も高く持つことができる点もメリットだと言えます。
誰かから紹介されたからという受け身の姿勢ではなく、転職への強い意欲を持って動けることは、転職活動に良い効果をもたらすはずです。

 

直接応募して転職するデメリット

直接応募は、応募前に得られる情報が少ないというデメリットが考えられます。
特に、事前に知人やコンサルタントなどから医療機関の情報が得られない、という点には要注意です。

 

応募から入職・退職までの一連の転職活動全てを1人で行わなければならない点も、デメリットの1つです。
時間的余裕や行動力等がなければ、中途半端な転職になってしまうリスクがあります。

 

また、医療施設のWEBサイトにリクルート情報が掲載されていたとしても、すでに締め切られているという可能性もあるでしょう。
募集要項ページが、適切に更新された情報か否かのチェックにも細心の注意を払う必要が生じます。
これらの点を含めて、直接応募の場合は医師自らが積極的に確認に動く必要が出てきます。

 

医師の転職手段③ 『ドクターバンク』

自治体などが運営するドクターバンクを利用し、転職を試みる医師もいるでしょう。
ドクターバンクは転職における手段の一つにはなり得るものの、メリットとデメリットを把握した上で利用することをお勧めします。

 

ドクターバンクを利用して転職するメリット

自治体の運営するドクターバンクは、比較的安心感を持てるでしょう。
地域医療を重視した医療機関が登録するケースが多いため、同様の考え方を持っている医師にとっては、相性の良い転職先が見つかりやすいかもしれません。

 

高年齢の医師へ向けたドクターバンクや、女性医師に特化したサービスを運営する自治体もあります。
そのため他の手段では転職先が見つけにくい立場の医師でも、比較的新しい職場を見つけやすいでしょう。

 

また、自治体の運営するドクターバンクは無料職業紹介事業です。
医療機関側は報酬等を支払う必要が生じないため、比較的採用基準が低く設定されている傾向が見られます。
有料職業紹介事業者を利用するよりも、採用されやすく感じられるかもしれません。

 

ドクターバンクを利用して転職するデメリット

ドクターバンクに登録する医療機関は、全体数から見ればさほど多くはありません。
そのため、この方法では転職先の選択肢が限定されてしまいます。

 

また、マッチングこそ可能ですが、実際に情報を集めたり面接を行ったり等は医師が自力で行わなければならず、その分手間もかかり、ミスマッチも生じやすくなってしまうでしょう。

 

氏名をはじめとした個人情報も登録するため、それが医療機関など第三者に伝わるリスクにも注意が必要です。

 

医師の転職手段④ 『医師専門の人材紹介サイト』

医師求人をWEBサイト上で検索できる求人サイトや、エージェント機能を持ち、コンサルタントやアドバイザーと呼ばれるスタッフが転職支援を行ってくれるサービス。
それらが「人材紹介サイト」や「人材紹介会社」と呼ばれるものです。

 

近年急速に伸びている業界で、多くの医師が転職の際にこの手段を利用しています。
医師専用の人材紹介サービスを利用することのメリットとデメリットも合わせて押さえておきましょう。

 

医師専門の人材紹介サイトを利用して転職するメリット

サイトやエージェントにもよりますが、他の手段よりも多くの求人情報を手に入れられる点は大きなメリットとなります。
エージェントの場合、コンサルタントに相談が可能であり、転職の是非に関する相談にのってもらうことも可能です。

 

転職を決意した場合でも、求人情報の紹介や提案を受けられるだけではなく、面接日時の調整や応募書類の作成サポートや添削、面接へのアドバイスなども受けることができ、面談や面接には担当コンサルタントに同行してもらうことも可能です。


さらには医療機関側との条件交渉もエージェントが代行してくれて、入職時期の調整や退職に関するアドバイスやサポートも受けることができます。
事前に医療機関の雰囲気、離職率や離職理由、人間関係など、求人情報のみでは掴めない特徴等を伝えてもらうことができる点も大きなメリットです。

 

非公開求人を抱えているサイトやエージェントが多く、ミスマッチが防げるとともに、高待遇で転職できる可能性も高まるでしょう。

 

医師専門の人材紹介サイトを利用して転職するデメリット

昨今、医師専門の人材紹介サイトが数多く運営されています。
そのため利用すべきサイトやエージェントを決定するのに、少々戸惑ってしまうかもしれません。

 

また、一般的に人材紹介会社は複数人のコンサルタントを抱えています。
医師とコンサルタントとの相性の良し悪しは転職活動に影響するため、どの担当者に対応してもらえるのかによって結果が変わってくる可能性も否定できないでしょう。

 

中には頻繁に求人案内や転職についての連絡をしてくるエージェントも多く、これによって自分のペースで転職できないと感じるケースも多いです。
マイペースで転職活動を進めたい医師の方には、エージェントの利用は合わない場合があるかもしれません。

 

医師の転職手段⑤ 『ハローワーク(公共職業安定所)』

仕事先を探すならハローワークで、と考える医師も中にはいらっしゃるかと思いますが、この方法での転職は果たして有効なのでしょうか。

 

あまりお勧めは出来ませんが、ハローワーク(公共職業安定所)で転職する際のメリットとデメリットをまとめますので、是非ご覧ください。

 

ハローワークを利用して転職するメリット

ハローワークは行政が行う職業斡旋事業のため、一定の安心感は得られるでしょう。
無料で利用でき、職員に直接相談をしながら求人を探すことなどができます。

 

少数ではありますが、医師の方を募集している企業の求人を見つけることも可能です。

 

ハローワークを利用して転職するデメリット

そもそも、ハローワークには医師の求人はほとんど出回りません。
各自治体が運営するドクターバンクを利用する医療機関も多く、さらには民間の人材紹介会社を利用する病院やクリニックも増加傾向が見られるためです。

 

医療事務や看護師、歯科助手などの求人はありますが、ハローワークで医師の転職先を探すことは困難でしょう。

 

企業の求人情報は得られることもありますが、医師専用の転職サイトなどと比べると、こちらも数的には相当少ない点が大きなデメリットとなります。

 

また、ハローワークには離職率の高い企業が求人情報を出すケースも多く見られます。いわゆるブラック企業と呼ばれるものです。
医師求人に関してはそうした企業は少ないとは思われますが、転職エージェントを利用した場合と比較すると内情のリサーチが難しいため、情報収集の手間がかかる点は否めないでしょう。

 

医師の転職手段5つを比較した結果

医師が転職の際に利用できる主な手段を5つ紹介しました。
全ての方法にメリットとデメリットがあることはお分かりいただけたと思います。

 

医師の立場や状況、転職を考えるタイミングなどにより、ベストな方法は変わってきます。
しかし多くの医師にとって最適な転職手段は、医師専門の人材紹介会社を利用する方法となるでしょう。

 

多くの求人案件数と出会える点、医療業界に明るいコンサルタントに医療機関とのマッチングや転職活動のサポートをしてもらえる点、面接日時や入職時期の調整や条件交渉なども行ってもらえる点などを考慮すれば、デメリットよりもメリットの方が勝ると考えられます。

 

とりわけ、在職中に転職活動を行う医師にとっては利点が大きく感じられるでしょう。
時間の節約等にも繋がり、スムーズに転職活動が行えるはずです。

 

医師の友人・知人が多い方や、ヘッドハンティングされるほどの能力や実績を持っている方は紹介による転職の方がスムーズかもしれませんし、すでに転職先候補を複数に絞り込んでいる医師の方は直接応募するという選択肢も当然出てくるでしょう。

 

ご自身の現状やキャリア等を考慮し、最適な転職方法を選ぶことが、転職を成功させる大きなポイントとなりそうです。

 

医師が安全・確実に人材紹介会社を選ぶポイント

 

説明したように、多くの医師にとって転職の有効な手段となる人材紹介会社の利用ですが、どのような点を注視して転職サイトや転職エージェントを選択すればいいのでしょうか。

 

実際に利用する際、特に重要になってくるポイントを整理してみましょう。
ここで挙げるポイントを備えたエージェントを中心に選択することをお勧めします。

 

厚生労働省の許可を得ているか

人材紹介会社は、仕事を求める医師と医療機関や企業などとのマッチングを行います。
それにより手数料などの報酬を得ているのですが、この斡旋事業を行うためには厚生労働省の許可を受けなければいけません。

 

条件をクリアし許可を正式に受けた運営者は、「有料職業紹介事業者」として認められることとなります。
言い換えれば、厚生労働省にこの許可をもらっていない人材紹介会社は違法行為を行っていることになるのです。

 

気になる人材紹介会社と出会った際には、WEBサイトなどに有料職業紹介事業の厚生労働大臣許可番号が記載されていることを確認してください。


運営会社情報などを閲覧することで確認できるはずです。
もしこの情報が見つからない場合には、利用を避けることをお勧めします。

 

病院内部の情報が充実しているか

多くの医師専用求人サイトや転職エージェントのサイトには、医療機関や企業の求人情報が公開されています。
そこには給与や休日、当直やオンコールの有無、コマ数や仕事内容などが記載されていますが、注目していただきたいのは病院内部の情報です。

 

例えば、写真や動画。病院内部の写真や動画が公開されていれば、それだけでも雰囲気が掴みやすくなるでしょう。
衛生面や設備、その他環境も把握しやすいため、文字だけではわからない情報を勘案しながら応募を検討することができます。

 

そもそも、そうした病院内部の情報が充実している人材紹介会社は、信頼度が高いと言えます。
自ら各施設まで足を運び、写真や動画を撮影している可能性が高いため、医療機関側とのパイプもしっかりと築いていると想像できるためです。

 

コンサルタントに相談した際も同様に、各医療機関の詳細な内部情報を提供してもらうことができれば、信頼度も上がり、転職先の選択の失敗を回避することにも繋がるでしょう。

 

医師側に費用が一切かからないか

先述した有料職業紹介事業は、基本的には仕事を探している側から報酬を受け取ることを禁じています。
つまり、医師は無料で全てのサービスを利用することができるのです。

 

人材紹介会社は、求職者を紹介した先、つまり医師を紹介した病院やクリニック、企業などから報酬を受け取っています。
これが医師が無料で求人サイトや転職エージェントを利用できる仕組みです。

 

利用を検討している人材紹介会社が無料であることを、事前に確認するようにしてください。
どのようなサービスやサポートを受けても費用が一切かからないことが基本です。
有料サービスであると説明を受けた場合には利用を避けましょう。

 

無料であるからといって、サポート体制やサービスの質が低いわけでもありません。
安心して無料の求人サイトや転職エージェントを利用してください。

 

サポート力が万全であるか

人材紹介会社には、それぞれ特色や得手不得手があります。
できる限りそうした点もチェックした上で、利用することをお勧めします。

 

例えばですが、都市部に強い人材紹介会社もあれば、地方で地域密着型の転職支援を行っている会社もあります。
大規模病院の求人を多く抱えるところもありますし、クリニックや企業などの案件紹介に力を入れているエージェントもあるのです。

 

また、求人案内や紹介、マッチングに強みを持つ人材紹介会社がある一方で、面接対策などのサポート力や医療機関との条件交渉力に長けているエージェントもあります。

 

全てに強みを持つ人材紹介会社を選ぶに越したことはありませんが、重要なことは、転職を考えている医師自身が望むサポート力を備えているか否かでしょう。

 

利用医師の口コミや評判などもチェックしながら取捨選択をすることで、より自身に合った人材紹介会社と出会えるはずです。
また、複数のエージェントに登録し、サポート力や相性などを確かめた上で徐々に利用する会社を絞り込む方法もあるでしょう。

 

このようなことを意識し正しい手順を踏んで人材紹介会社を選択すれば、安全で確実な転職を実現することができます。

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